ヨガ哲学に出てくる「ヤーマ」「ニヤーマ」。
ヨガスートラに記されている、10の大切な教えです。
多くの場合それは、
「してはいけないこと」「するべきこと」といった
人生のルールや倫理のように紹介されます。
そして正しく生きるための指針として大切にされてきました。
けれど実際には、その教えを常に完璧に守れる人はほとんどいません。
するといつのまにかヤーマ・ニヤーマは、
「できない自分を責める物差し」
あるいは
「人の間違いを指摘する物差し」
として使われてしまうことがあります。
本来は生き方を深めるための智慧だったはずのものが、
いつのまにか自分や他人を縛る基準になってしまう。
ここに、ヤーマ・ニヤーマのひとつの落とし穴があるのかもしれません。
では、これらの教えは
どうすれば私たちの人生を本当に豊かにするものになるのでしょうか。
この講義では、ヤーマ・ニヤーマを
守るための規範としてではなく、
人生をより深く味わうための“見どころ案内”
として捉え直していきます。
私たちは皆、人生という旅の途中にいます。
もし初めて日本を旅する人が、京都や浅草や富士山のような
「訪れるといい場所」をあらかじめ知っていたら、
限られた滞在時間はぐっと豊かになります。
同じように、
人生の中にある「見るべきテーマ」を知って生きるのと、
それを知らずにただ日々をやみくもに過ごすのとでは、
同じ人生でも、その質は大きく変わるかもしれません。
ヤーマとニヤーマには、
危害を与えないこと、正直であること、盗まないこと、貪らないことなど、
そんな10のテーマが示されています。
たとえば日常の中で
「もっと欲しい」と貪っている自分にふと気づいたとき、
「これはアパリグラハ(不貪)というテーマだ」とわかれば、
私たちはその瞬間、自分を少し客観的に見ることができます。
けれど、その視点を持たなければ、
欲に振り回されたり、欲しいものが手に入らないことで不満を抱えたり、
その原因を外のせいにしてしまい、
大切な学びの機会を見過ごしてしまうかもしれません。
ヤーマ・ニヤーマは
「良い人になるためのチェックリスト」ではなく、
人生の中で何が起きているのかに気づくためのレンズであり、
自分が向き合い、成長していくためのテーマ集でもあります。
この講義ではヨガ哲学を
知識として理解するのではなく、
日々の出来事や感情、人間関係の中に息づいている
“人生の見どころ”として読み解いていきます。
哲学が遠い教えではなく、
「今ここを生きること」とつながる時間になるでしょう。
日時:2026/4/19(日)15:30-16:30
場所:原宿会場 スタジオ3
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